

日時:平成17年5月16日(月)~17日(火)
場所:福井県吉田郡永平寺町
会場:大本山永平寺「不老閣」謁見の間
出演:観世流シテ方 梅若家第56世 梅若六郎師
越前志比庄(しひのしょう)、凛乎たる気が満ちる修行の浄地。渓流のせせらぎと、木漏れ日に包まれた深山幽谷の大寺
曹洞宗大本山永平寺「不老閣」にて、宮崎奕保管長猊下の御前で観世流シテ方「梅若家第56世 梅若六郎師」が舞う機会が実りました。この会は、昨年の秋、宮崎猊下・梅若六郎師・アイエム水上社長との鼎談の終わりに梅若六郎師が語られた、「ぜひ御前で舞をお見せしたい」との言葉に端を発します。会場は永平寺内の猊下の居所である「不老閣」謁見の間です。
宮崎猊下は御歳106歳におなりです。宮崎猊下、森嶺雄監院様はじめ、曹洞宗御高僧の方々とご一緒に、梅若六郎師の幽玄の舞をご覧いただきます。
昭和23年生まれ、観世流シテ方能楽師、第56世梅若家当主。昭和26年「鞍馬天狗」の花見で初舞台感性豊かな華のある舞台で、現代を代表する能楽師のひとり。廃絶された能の復曲、新作能の上演・演出、また海外への能の紹介にも意欲的で、高い評価を得ている。芸術祭優秀賞、芸術選奨文部大臣賞、日本芸術院賞ほか受賞多数。「まことの花」「能・梅若六郎」等著書多数。
下掛り宝生流ワキ方の能楽師。重要無形文化財保持者個人指定(人間国宝)。昭和9年生まれ。「葵上」で初舞台。父・弥一、祖父・新に師事。日本芸術院会員。立正大学客員教授。(社)能楽協会日本能楽会常務理事。日本芸術院賞、紫綬勲章を受ける。海外公演多数。
三河の国八橋の、沢一面に咲き誇る杜若。諸国を巡る僧が花に見惚れていると、里の女が現れ、在原業平と杜若の縁について語ります。僧を自分の庵へと招いた女は、そこで輝くばかりの装束に冠を着した姿となり、装束は二条の后高子の御衣、冠は業平のものであると告げるのでした。女は僧の問いかけに、自分は杜若の精であると明かします。そして、業平は衆生を救うべく現れた歌舞の菩薩。歌に詠まれた草木までもが成仏できるのだと述べ、伊勢物語の故事を語り舞い、夜明けとともに消えていきます。