ピルは子宮内膜症の治療効果もある

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体を妊娠状態にすることで子宮内膜の成長を抑える

ピルはもともと、女性の避妊を目的に開発された薬ですが、子宮内膜症のホルモン療法にも利用されます。

子宮内膜症は、強烈な生理痛が特徴です。鎮痛剤がなければ耐えられないほどの痛みがでることも珍しくありません。

子宮内膜は、妊娠の準備のために厚く成長します。一定期間が経過しても妊娠しなければ、自然に剥がれて、月経として体外に排出されます。

ピルは黄体ホルモンと卵胞ホルモンが含まれている薬です。継続的に服用することで、体内のホルモン量が妊娠したときと同じ状態になります。その結果、子宮内膜の成長が抑制され、激しい腹痛の症状も収まるのです。

ピルは副作用が少なく、長期間に渡って服用できるのがメリットです。一方で、子宮内膜症の治療のためにピルを使っている間は妊娠できないというデメリットもあります。

ピルは子宮内膜症の治療に最も有効な薬!

子宮内膜症を放置すると、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響により、症状がさらに進行してしまう可能性があります。

子宮内膜の病変部分を縮小させるための薬物療法もあります。ただし、更年期障害に似た副作用が起こるため、服用期間は6ヶ月が限度です。また、標準的な服用期間はおよそ4ヶ月で、そのあと休薬期間を挟まなければならないというデメリットがあります。

鎮痛剤による対症療法もありますが、あくまで痛みをコントロールすることが目的なので、子宮内膜症の進行を止めることはできません。

ピルを使えば、擬似的な妊娠状態を作ることで、子宮内膜の成長を抑制し、子宮内膜症の進行を抑えられます。

ピルは子宮内膜症の治療に限り、保険が適用されます。以前は保険適用外で、子宮内膜症の治療効果は、正式な効能、効果には含まれていませんでした。

今では、子宮内膜症にともなう月経困難症の治療薬として、厚生労働省から認可されたものが一部で登場するようになっています。